妻と軽く言い合いになって、
“そういえば数ヶ月前に、物を無くしたのを私のせいにされたのは本当に嫌だった”
と忘れていた自分の過失を指摘され、
つくづく加害者の覚えない記憶も被害者の頭には残っている物だなと反省している
“よりみち外科医”です
悪いと思ったらその時に謝らないとだめですね。
#加害者はすぐ忘れる
今日は業務の分担についてお話しします。
医療従事者の方で誰しもが一度はあると思いますが、
”この業務、自分がしなくて良くない?“
と言いたくなったことはありませんか?
自分の立場で言うと、
面倒な書類業務はmadical assistantに任せたらいいだとか、
術前の準備は部下に任せたらいいだとか、
多分色々あると思います。
#医者は人使いが荒い
”ゼロサムゲーム“と言う言葉をご存知でしょうか。
足したらゼロになる取引のことを言いますが、
例えば賭け事などで、
誰かが得をしたら、
その得をした分だけ損する人がいて、
結果的にみんながハッピーになることはありません。
面倒でそれほど重要でない業務があるなら
誰がやるかを考えるよりも
誰もやらなくていいようにする方が賢いですよね。
#割とまともなことを言う
最近はクリニカルパスなどで
業務がいくらか自動化されていますが
それでも医療業界は社会の常識が通用するまでに時間がかかるので
相変わらず黙って非効率なことを続けています。
#そんな私も非常識人
手術の同意書は医師から説明した方がいい、
一方で輸血の同意書や深部静脈血栓予防の同意書などは
全国統一の内容の説明ビデオでも作って見てもらえば十分です。
血液検査のデータをカルテや文書に転記する作業は、
エクセルを使って自分が気に入った順番に自動変換されるようにしておけば
1秒でできます。
働き方改革によって労働時間が制限されますが、
この発想が足りないと思うことは多々あります。
病院を守るために同意書を増やすことに知恵を使うよりも
業務を標準化して徹底的に機械に任せてしまう方が、
誤解も少なく手間もかからないので
きっとハッピーな人が増えるでしょう。
#どうせなら感謝されることをしたらいいのにね
もちろんこの需要に応えようとする動きはあって、
医療業界に割って入るベンチャー企業が増えてきているようです。
わたしたち勤務医も黙って言われたことをするだけではなくて、
そういった社会の流れについていけるように
アンテナを張っていきたいですね。
あまり偉そうなことを言って
また妻に怒られないように
トーンを落として優しくいきましょう。
#言いたいだけ