よりみち外科医のひとりごと

"よりみち外科医のstep up note"のセカンドブログです。

 大学院で基礎研究によりみちした外科医が、
 技術的、経済的、社会的自立を目指して
 奮闘する毎日を描いた
 ひとりごとブログです。

 

診察とICは区別すべし

医局に転がってた
ボンカレーネオの空箱を見て
ボンカレーも進化して
ネオなんておしゃれな名前を
付けられちゃったんだなと
勝手に親心を抱いた
“よりみち外科医”です。

>ボンカレーも進化します

 

私のプロフィールについては以下をご参照ください。
https://yoriste.com/profile/

 

あなたは人から必要な情報以外の話に脱線した時
どのようにして会話を戻りしますか?

 

外来業務をしていると
正確な診断をするために
患者の話に耳を傾けているのに
なかなか聞きたいことを聞き出せずに
モヤモヤすることがあります。

 

特に高齢者になると
こちらが聞き出そうとする話よりも
自分の話したい話題に執着して
全く診断に結びつかないことが
少なくありません。

 

最近の外来で
上記のような場面に遭遇したので
記事にしました。

 

<休日の当直帯の話>

 

私は休日に
外勤先の病院で
救急外来の当直業務をしています。

 

平日は勤務していないため、
その病院に通院している患者とは面識がなく、
一期一会のつもりで
診察にあたっています。

 

あるかかりつけの高齢男性が
調子が悪いという主訴で
救急外来で来院されました。

 

具体的な症状がわからないので
診察室で現在の病状について質問すると、
数週間前に受診した別の病院で
待合室で長時間待たされた話を始めました。

 

<前医の悪口はなんの役にも立たない>

 

先程の患者の話では
"検査はすぐに終わったのに
診察まで待合でずーっと待たされた"
という話を繰り返し、
今はどのような症状がありますかと尋ねると
"待合で待っている時間が苦痛だった"
の一点張りで話題が変わりませんでした。

 

付き添いの方にお話しすると
お通じが出ていないので
お腹が張ってしんどそうだったとのことなので
浣腸をして帰すことにしました。

 

他院を批判する言葉に対して
私たち医師は同調することはできません。

 

"後医は名医"
という言葉があり
後に診察した医師の方が
前に診察した医師よりも
有利に診察ができるため、
絶対に前医を悪く言ってはいけないと
医師の中に決め事があります。

 

システムについても
地域医療のネットワークを円滑にするため
互いを批判しないように心がけています。

 

他院の批判は
それがたとえ真っ当な意見であっても
同調することはできません。

 

また、
その話が診断に直結することも
ほとんど見込めないでしょう。

 

 

 

<病状は必要、心象は不要>

 

救急外来では
正確な診断をつけるための
必要最小限の情報を集めることに
従事しています。

 

患者の病状を
しっかり把握するために
closed questionを多用して
迅速に情報を集めます。

 

一方で患者の病状や受けた診断について
どう思っているなどの
心象は必要な情報ではありません。

 

この考え方が、
診察とインフォームドコンセントで
区別する点だと思います。

 

患者の心象に寄り添って
正確な情報を共有することは
インフォームドコンセントにおいては重要です。

 

<話をきるスキルをみにつけたい>

 

医学生の実習では
医療面接の授業で
患者に寄り添った会話ができるように
同調やopen questionを多用するなど
時間をかける会話スキルを勉強します。

 

きれいごとで済むなら
すべての診察でそのスキルを活かすことで
患者の好意を得られて
満足感は得られるでしょう。

 

しかし、
このスキルしか教えられないまま
研修医になって救急外来に出ていくと
診察に時間がかかりすぎて
上級医から仕事を任せられなくなります。

 

診察とインフォームドコンセントは
はっきりと区別する必要があり、
会話をひきだすスキルと同様に
会話を切って話題を変えるスキルも
とても重要です。

 

若い医師も患者も
そのことをしっかり理解し、
合理的な診察ができれば
お互いにハッピーですよね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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外科医の日常をつぶやきつつ
少しでもお役に立てる情報を発信していきます。

 

ひとやすみ、ひとやすみ。