よりみち外科医のひとりごと

"よりみち外科医のstep up note"のセカンドブログです。

 大学院で基礎研究によりみちした外科医が、
 技術的、経済的、社会的自立を目指して
 奮闘する毎日を描いた
 ひとりごとブログです。

 

果てしなく続く術前PCR検査

夫婦喧嘩をして
妻から少しは子どもの面倒をみてよ
といわれ、
俺に面倒を見てもらう子どもが可哀想だろ
と言い返して、
それもそうだの納得された
悲しい夢を見た
よりみち外科医です。

>いつか現実になりそう

 

私のプロフィールについては以下をご参照ください。
https://yoriste.com/profile/

 

あなたはコロナかで余計に増えた仕事に
頭を悩ませていませんか?

 

私は心臓血管外科医ですが、
術前患者にPCR検査をする係を
任されています。

 

私の勤める病院では
手術直前に全ての症例でPCR検査を行い、
陰性が証明されていないと
手術室に搬入できない仕組みになっています。

 

そのPCR検査をするのが
手術に携わる全ての外科の代表者と
検査技師の方々です。

 

この検査について思うことを
記事にしました。

 

<手術室の決まり事>

 

冒頭にも述べましたが、
私の働いている病院では
手術室の決まり事で
全ての症例に術前PCRをしています。

 

1ヶ月に1回、
勤務中の時間に検査室に呼び出され、
次々と入室する患者に対して
PCR検査を行います。

 

ちなみに
大学病院ではどの部署よりも
看護部の力が最強なので
看護師はこの業務に含まれていません。

 

<とにかくスピード勝負>

 

全ての手術症例で
この検査を行うため、
流れ作業で何十人もの患者に
対応しなければなりません。

 

一人の検査をしている間にも
次の患者がドアの向こうに並んでおり、
少しでも密による感染リスクを避けるため
全速力で検査をします。

 

この作業の繰り返しで、
鼻の中に綿棒を入れるスピードだけ
非常に上達した気がします。

 

一方でその作業をしている間に
できるはずの業務や、
手術を見学して勉強できる時間は
当たり前のように失われています。

 

 

 

<流れ作業だと人間味がなくなる>

 

普段の外来では
患者一人ひとりの顔色や反応を見て
お話を聞いたり、
いつもと違うところを察したりする努力をしますが、
流れ作業になっているこの検査では
そのような時間はありません。

 

患者から質問されても、
詳しくは担当の先生か看護師に聞いてください。

 

患者が不安そうな顔をしたり
何が言いたげな表情を浮かべていても
見ていないふりをして
無心で素早く綿棒を鼻に入れます。

 

なんだか自分の人間性が
失われていくような気がしてなりません。

 

<いつまで続くんだろう>

 

本当にこのような検査を
続ける必要などあるのでしょうか。

 

唾液検査ができるなら
提出していただくだけいいので
このような仕事は必要ありません。

 

私たちの虚無感など
理解してくれる人はいないので、
悲痛の思いで記事を書きました。

 

この検査をやると決めた人の中に、
この検査に携わっている人はいません。

 

考えることをやめた組織の中にいる苦痛を
誰かに訴えたり共有したりして
私は現実から目を逸らしています。

 

私と同じように
コロナウイルスと
それを恐れるあまりに考えることをやめてしまった組織によって
犠牲になっている人はいませんか?

その思いを自分の中で抱え込まずに
誰かに話したり発信することで
リセットしてまた前向きに頑張っていきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

こちらのメインページにも遊びに来てください。

→よりみち外科医のstep up note | 回り道でもupdate!!

 

外科医の日常をつぶやきつつ
少しでもお役に立てる情報を発信していきます。

 

ひとやすみ、ひとやすみ。