よりみち外科医のひとりごと

"よりみち外科医のstep up note"のセカンドブログです。

 大学院で基礎研究によりみちした外科医が、
 技術的、経済的、社会的自立を目指して
 奮闘する毎日を描いた
 ひとりごとブログです。

 

OJTとコンプライアンス

このFINTECの時代に
コンビニ支払いしかできない
学会費の請求書がくると
つくづく会員を大事にできない
バカ殿様学会だなと
声を大にして言いたい
“よりみち外科医”です。

>どの立場からもの言ってんだ

 

私のプロフィールについては以下をご参照ください。
https://yoriste.com/profile/

 

あなたは気がつかないうちに
コンプライアンスの問題が浮上してくる
経験をしたことがありますか?

 

医療の現場では
かつて昔の医師と製薬会社のような
ズブズブの関係にはメスが入れられていて
コンプライアンスが厳しくなっています。

 

健全でない行為が
問題視されることに対して
違和感はありませんが、
コンプライアンスについて
厳しくなる風潮の中、
良かれと思ってやっている行為にも
問題が浮上するケースがあるため
気づきの意味で記事にしました。

 

この内容は
先日行われた
心臓血管外科学会の
Off The Job Training(OJT)に関する話題で
取り上げられていたので
一部参考にさせていただきました。

 

<心臓外科の手術は日々進化>

 

心臓外科の手術成績は
日々向上していて、
その手術方法も
より低侵襲になっています。

 

患者さんにとっては
非常に有益なことですが、
一方で深刻な問題もあります。

 

手術手技の進化は
そのプロセスをより複雑にしており、
私たち若手にとっては
ハードルがどんどん上がっていき
なかなか自分で手術ができる症例が
見つからない状態になっています。

 

つまり、
手術をできる人が限られてしまい、
今手術を積極的にしている人たちが
引退した後を引き継げる人が
不足する可能性が
あるということになります。

 

<OJTで技術を磨く>

 

私たち若手は
手術以外で手術の技術を習得するために
Off The Job Training(OJT)を
積極的に行っています。

 

OJTには
大きく分けて
・Dry labo
・Wet labo
があります。

 

Dry laboは
生体を使用せずに
布や人工血管、
キットなどを使用して
手術の練習を行うものです。

 

自分で道具さえ準備できれば
いつでも練習することが可能です。

 

消耗品さえ準備できれば
限りなく練習できますが、
意外と本物に近い消耗品は
高額であることも多いので
可能な範囲での自己投資が必要になります。

 

Wet laboは
動物の個体や
取り出された心臓を使って
手術の練習をするものです。

 

Dry laboと比較して
実際の手術に近い
トレーニングをすることが可能で
上達への近道とも言えます。

 

自分で手術をする検体を
準備することはできないので、
メーカーなどに協力していただくことで
トレーニングが成立することになります。

 

 

 

<メーカー主導のOJTの問題点>

 

Wet laboは各地で行われていて、
心臓血管外科修練医、研修医、医学生が
トレーニングをしています。

 

先ほどにも述べた通り
Wet laboでは
メーカーの協力によって成り立ち、
イベントの開催にコストがかかります。

 

イベントによって
参加費が必要な場合も不要な場合も
まちまちです。

 

メーカーが協力してくださる大義としては
未来の心臓外科医と
コンタクトを取ることで
マーケティングの機会を得る
ということになります。

 

先日の心臓血管外科学会では
Wet laboを積極的に開催することで
メーカーに過剰な負担をかけることが
コンプライアンスの問題に
なり得るというものでした。

 

これからは参加費をある程度設定して
外科医なることに
前向きな学生や研修医に的を絞ったり、
メーカーの取り分が少なくない設計を
立てていく必要があるかもしれません。

 

マーケティングの素人である
私たち外科医が
このようなイベント設計をすることは
容易ではないでしょう。

 

<Dry laboでできることを増やす工夫>

 

私たち若手の心臓外科医は
Wet laboの機会を
これまで以上に重宝する必要があるでしょう。

 

Wet laboをより効果的にするために
Dry laboの精度を上げて
段階的に修練を
積み重ねていくしかありません。

 

YouTubeで
手術練習のキット作成を
アップしてくれている方もいます。

 

yoriste-shota-hitorigoto.hatenablog.com

 

基本的な技術も
よりシチュエーションを絞った技術も
Dry laboの質を上げることで
対応していくことができると思います。

 

腐らずに
一歩一歩がんばりましょう。

 

-今日のDeepL-

自分で道具さえ準備できれば、いつでも練習することが可能です。

You can practice anytime as long as you can prepare your own tools!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

こちらのメインページにも遊びに来てください。

→よりみち外科医のstep up note | 回り道でもupdate!!

 

外科医の日常をつぶやきつつ
少しでもお役に立てる情報を発信していきます。

 

ひとやすみ、ひとやすみ。