カルテのサマリーを作る時は
誰がみるわけでもないからと言って
適当に作りがちですが、
データ集めをするときに
サマリーが適当すぎて
情報を探すのに苦労する
“よりみち外科医”です。
>自業自得です
私のプロフィールについては以下をご参照ください。
https://yoriste.com/profile/
あなたは嫌々引き受けた仕事を
後になってやってよかったと感じることはありませんか?
最近急患を引き当てすぎて
医局員が私を見るだけで
心配そうな顔をするようになりました。
今回も遠方からの紹介で
急患を呼び寄せた時のことを
記事にしました。
<週に一回の当直>
私は毎週1回の
当直業務をしています。
基本的には病院の規定で
勤務時間は17時過ぎに
勤務終了となるため、
以後は一人で
ICUや病棟の患者を見たり、
急患対応をしたりしています。
曜日が固定されているので、
毎週私が当直する曜日になると
何か起こるかもしれないと
周囲がソワソワし始めます。
曜日ごとのカラーがあるので
病棟で働く人たちにとっては
当直医が曜日を感じる
一つの風物詩のようになっています。
<夕方に外線コール>
他院からの紹介は決まって
夕方に多い傾向があります。
日中に患者にトラブルがあって
病院に駆け込んで
精密検査を受けて結果が出るのが
それくらいの時間になるからだと思います。
外線を受ける側からすると
もうすぐ勤務が終了、
あるいは帰りがかったところで
私から受け入れの報告を受けることになり
ここから1日仕事が始まるとなると
少し思いやられる感じで引き受けることになります。
最近の受け入れ状況はと言いますと
ほとんどが夕方の日勤帯終了直後でした。
<遠方からはるばる>
遠方から遥々
救急搬送されてくるケースも
珍しくありません。
ご紹介いただく病院の先生は
周囲の病院に依頼しましたが
すべて断られてしまったということで
藁をもすがる思いで電話されています。
こういう困った時には
お互い様です。
日頃から患者をご紹介いただいたり
術後のフォローアップをお願いしたり
助けていただいている関係なので
可能な限り引き受けるスタンスで
こちらも貢献するしかありません。
搬送中に急変したらどうしようかと
不安な気持ちもありますが
万全の状態で
到着を待っています。
<家族と話して受け入れの大事さを再確認>
到着したら急いで
患者の状態を把握して
手術前の評価を行います。
そして条件が満たされたら
急いで手術室に搬送。
その後ご家族と面会する機会がありましたが、
本人の病気が発覚して
手術が必要と言われてから
搬送先が見つからなかった不安と
こちらに到着した安堵について
お話しされました。
大動脈解離の急患手術は
非常に大変な大手術ですが、
それを発症してしまった本人と家族の
不安の大きさも
計り知れません。
そういった患者を少しで多く
助ける技術を研鑽すること、
そして引き受けるための体制を
しっかり作っておくことが
私たち心臓血管外科医が
地域に貢献できる
大きな役割なんだと思います。
そんなことを考えながら
今日もいつ鳴るかわからない
PHSを握りしめて
当直業務を全うします。
-今日のDeepL-
大動脈解離を発症した本人と家族の不安は計り知れない。
The anxiety of patients and their families who have developed aortic dissection is immeasurable.
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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