よりみち外科医のひとりごと

"よりみち外科医のstep up note"のセカンドブログです。

 大学院で基礎研究によりみちした外科医が、
 技術的、経済的、社会的自立を目指して
 奮闘する毎日を描いた
 ひとりごとブログです。

 

なかなかシビれる休日当直

 

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休日でも気が抜けない当直をしました!

 

<重症患者が二人も>

 

昨日の当直では、
高濃度のカテコラミンを使用しながら
IABPのサポートを受け
CHDFを回している患者が
二人も並んでいる
シビれる当直でした。

 

休日の当直と言っても
診療科に入院中の患者は
約30人程度いて、
そのすべての患者に関係する対応をしながら
重症の患者を管理するとなると、
平日とほとんど変わらないくらい
忙しくなってしまいます。

 

血圧の変動が大きかったり、
尿量が急に少なくなったり、
不整脈が出現したり、、、

 

あたふたと重症患者の対応をしていると
病棟から薬の処方などの依頼が
次々とPHSにかかってきて
ストレスで爆発しそうになります。

 

 

 

<CHDFが2度もつまった>

 

さて、
この日にあった印象的なイベントは、
1日に2度もCHDFがつまってしまった
患者がいたことでした。

 

すでにヘパリンは開始していました。

 

ここで私が考えたことは、

1.  ヘパリンの効きが悪かった
2. ヘパリンが効かない要因があった
3. ヘパリンが悪さをした

の三つでした。

 

1.の場合は
APTTが延長していないことを確認して
ヘパリンを増やすべきでしょう。

 

2.の場合は
ATIIIの枯渇が考えられるため
その計測を行い、
必要に応じてATIII製剤の追加が必要です。

 

3. の場合は
HITの疑いがあるため
HIT抗体の測定及び、
著名な血小板の減少を確認する必要があります。

 

ヘパリンがダメなら
アルガトロバンへの変更が必要になるでしょう。

 

大抵の場合は1.ですが、
重症患者において、
また特殊な合併症を多く持つ患者においては
2や3も時々見かけるので
頭を抱えてしまします。

 

そんなことを考えながら
なんとか乗り切った当直でした。

 

連休の初日から
ストレスいっぱいの1日でした。

 

-今日のDeepL-

重症患者がいる当直はストレスフルだ。

Being on duty with a critically ill patient is stressful.

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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